貯金額っていくらくらいがいいのかな?
貯金をするにあたり、貯金額を毎月いくらにすればいいか迷ってしまいませんか?
多くの額を貯金に回せば貯金のペースも上がるけど、あまりに多すぎると心にゆとりがなくなってしまう。
でも少なすぎるとなかなか貯金が貯まらない。
実は私は一時期、必死に貯金をしようとするあまり、貯金にお金を回しすぎていました。
そうすると自分のお小遣いが少なくなり、好きなことが出来ないんですよね。
たった1回飲み会に行っただけで、お小遣いの半分近くがなくなって、楽しいハズの飲み会も心から楽しめないんです。
こんな状況で心がギスギスしてしまい、「これでは貯金が続かない…!!」と挫折しかけました。
ムリなくできる貯金っていくらくらいなんだろう…?
いろいろな観点から貯金額を見直した結果、その後は心の平穏を守りつつ、貯金を出来るようになりました。笑
そこで、この記事では「続かないと嘆かないための貯金額を決めるためのコツ」を見ていきます。
この記事を読むことで貯金の適正額が分かって、貯金が続けやすくなりますよ。
貯金は大事なことだけど、自分の楽しみを犠牲にするほどの金額だと長続きしません。まずはムリせずに貯金できる適正額を知って、気持ちにゆとりを持てる貯金をしていきましょう✨
Contents
一般的な貯金額の目安:独身、実家暮らしなら月収の30~40%
貯金額の目安ってどのくらいなのかな?
一般的に貯金の適正金額は、
- 独身、一人暮らし:手取り月収の10~15%
- 独身、実家暮らし:手取り月収の30~40%
- 共働き、子供なし:手取り月収の20%~25%
- 共働き、子供がまだ小さい:手取り月収の10~15%
- ボーナスがない(自営業など):手取り月収の15%~20%
と言われています。
あくまで目安ですが、まずは貯金額を決めるときの参考として、上記の例に当てはめてみましょう。
無理なく続けられる貯金額を決めるコツは「出費額を把握すること」!
上記の計算式に当てはめたら、さらに自分に合った貯金額を決めていきましょう。
最適な貯金額を決めるコツは、
最低限の出費額(固定費)を把握して、いくらが貯金に回せるかを知っておくこと
です。
例えばあなたの手取り月収が15万円だとして、最低限の出費(保険や携帯料金などの固定費)が1か月あたり10万円あるとしましょう。
こんな中で4万円を貯金してしまうとどうでしょうか。
残り1万円で食費や美容費、外食費などの変動費をまかなおうと思うと、けっこう厳しいですよね。
これでは趣味や娯楽の部分を削ることになってしまって、貯金が苦痛になってしまう原因になりかねません。
そこで貯金額を決めるときは、まずは出費額を把握することが大切というわけですね。
冒頭でお話したとおり、私は最初、このパターンに陥っていました。出費額を把握せず、なんとなく決めた貯金額で貯金していたんですよね。そうしたらあまりに好きなことが出来なくて、毎日ギスギスしてしまいました。
貯金をムリなく継続するために、貯金額は適正なものにすることが大切。
まずは最低限の出費額を把握して、貯金に回すことができる金額を知りましょう。
Check!
例えばわたしが独身・実家暮らしでOLをしているときの場合は
手取り収入:15万円
出費額:68,000円
お小遣い(交際費、美容費、ガソリン代etc):34,000円
貯金額:4~5万円
といった感じで貯金額を決めました😊
貯蓄型の生命保険、学資保険、年金保険も「貯金」?
出費額を把握する上で、私の家計簿では保険料も大きなカギを握ってました。
というのも、保険の中には、貯蓄の性質を持つ保険があるんですよね。
例えば…
65歳以上になったら毎月5万円ずつ受け取れる保険
毎月1万円ずつ貯金して100万円を貯めて、子供が18歳になったときに解約すると120万円を受け取れる保険
こういった保険はいわゆる「年金保険」や「学資保険」に多いです。
我が家も貯金の性質を持つ年金保険に加入しています。
もしこのような保険に加入していれば、この掛け金も「貯金額」と見なすのもよいでしょう。
というのも、こういった保険は、
保険金を支払っている期間は好きなときにお金を自由に使えない
というデメリットがあるものの、
決められた時期になれば、そこそこの金利でお金が戻ってくる保険
なので、「長期間の貯金」ととらえることもできるからです。
払い込まなければ恩恵を受けることができなかったり、インフレーションの際にはお金の価値が変わってしまうリスクもありますが、それでも現代の普通預金よりははるかによい利率でお金が戻ってくる、貯蓄性の高い保険なんですよね。
私の家計簿では、やたら貯金額が少ないなぁと思ったら、この「貯蓄性の高い保険」に加入していました。
そのため、この保険料は「出費」ではなく「貯蓄」額として計算しています。
パッと見で貯金額が少ないように見えても、実は貯蓄性のある保険ですでに毎月貯蓄できている可能性もあります。
貯金額を考える時は、貯蓄性の高い保険に加入していないかも把握しておきましょう。
適正な金額以上に貯金をすると貯金が続かない原因に
もし適正な金額以上に貯金をするとどうなるのでしょうか。
貯金額が多ければそれだけ貯金のペースが早くなるものの、以下のようなデメリットもあります。
- 貯金を崩してしまう
- 精神的なゆとりがなくなる
ひとつずつ見ていこう!
貯金を崩してしまうことで時間のムダやモチベーションの低下につながる
貯金額を多くすることで、生活がカツカツになってしまう→お給料日前には結局貯金を崩してしまうということがあります。
貯金を崩してしまうことになると、
- 貯金額が減る
- お金をおろす手間がその都度かかる
- 貯金を崩してしまったことによるモチベーションの低下につながる
というふうに、時間や手間がかかる上に、精神面にもよい影響を与えません。
貯金は自分の精神面との戦いである部分も大きいため、モチベーションが低下するのは特に大きなデメリット。
貯金に対する意欲が下がってしまったり、「自分は貯金できない人間なんだ」と自信がなくなってしまいかねません。
自由に使えるお金が少なくて心にゆとりがなくなる
貯金を適正な金額以上でしてしまうことで心の余裕がなくなってしまうこともデメリットのひとつとして挙げられます。
生活費や自由に使えるお金に制限がかかりすぎると、「こんなに頑張っているのになんで…?」とか「もっとガマンしなきゃ」と感じてしまい、貯金そのものがイヤになってしまいかねません。
適正金額以上に貯金していたときは余裕がなくて毎日楽しくなかった
冒頭でもお話したとおり、私は「多く貯金すればするだけお金が貯まるんだ!」「そのためにはちょっとくらいガマンしなきゃダメだよね!」と思って、ちょっとムリをして貯金していたことがありました。
その時の実際の金額の内訳は以下のとおりです。
Check!
多めに貯金していたときの内訳
手取り収入:15万円
出費額:68,000円
貯金額:7万円
お小遣い(交際費、美容費、ガソリン代etc):14,000円
このときは「年間100万円以上貯金する」という目標がありました。
年間100万円の貯金を余裕を持って達成するには、1か月あたりおおよそ7万円ほど貯金して、あとはボーナスで20万円ほど貯金すればよいと考えて、貯金額を毎月7万円としていたんですね。
ですが20代でまだまだ遊びたいし、おしゃれもしたいし、休日は友達と遊びたいのに、お小遣いはたった14,000円しかない状態だったんです。
こんな状態では当然ですが「お金がなくてツライ…😭」と思い始めます。
飲み会に1回行くだけでお小遣いの半分近くがなくなる。
服は1着1,000円~2,000円台。
そもそも毎日の通勤は車でしているので、ガソリン代だけでも月6,000円近くがかかる。
こんな生活だったので、それはもう心に余裕がありませんでした。
そして何がダメなのか、時間があれば家計簿を見つめる毎日。
でもどう見ても特別ムダになっている出費がないし、それでも使えるお金は少ないしで、毎日ギスギスしているというか、気持ちに余裕がなくて、いつもお金のことを考えている状態でした。
そうして家計簿とにらめっこしているうちに、「アカン…こんなイライラするなら毎月の貯金額を減らそう…」と思い、貯金額を毎月7万円から、4~5万円に減らすことに。
そうすることで自由に使えるお金は14,000円から34,000円に増え、気持ちに余裕ができました。
わたしには毎月4~5万円の貯金が合っていたみたいです。
貯金は多くすればするだけお金も貯まっていきますが、やみくもに多くすればいいというものでもありません。
心にゆとりを持てる、適正な金額での貯金を心掛けたいですね。
出費が多い人は固定費の見直しや節約も検討しよう!
出費額が多くて貯金に回すお金が少ないなぁ。
最低限の出費額(固定費)を計算したけれど、その時点ですでに貯金に回せる金額が少ない場合。
そんな時は、まずは固定費にムダがないかを見直しましょう。
固定費(保険料や通信費など)は一度見直すとその後ずっと節約効果が続きますよ。
一度の見直しで月々の固定費が数千円下がることもあるため、ぜひ一度は見直しておきたい項目です。
我が家でも、固定費の見直しだけで毎月6,000円の節約につながっています。
固定費の節約方法については「関連固定費の節約方法」を見てみくださいね。
また、毎月変動する交際費や美容費などは、クーポンやポイントを利用するという方法で節約することができます。
身の丈に合ったお店やアイテムを利用しているかも見直してみましょう。
手取り15万円のOL(現:共働きの子供がいない夫婦)の毎月の貯金額
参考までに、上記のいろいろな点を踏まえたわたしの適正な貯金額は以下のとおりです。
- 手取り15万円、独身の実家暮らしのとき(結婚前):4~5万円
- 手取り33万円(夫婦共働きの合計)、子供がいない夫婦(現在):5~6万円
この貯金額は、同じ状況でガシガシ貯金している人から見れば、実はまだまだ頑張る余地のある金額なんです。
ただ、わたしの家計の状況として、
- これ以上の貯金額だと、臨時出費の際に慌てて貯金から引き出すことが何度かあった
- 貯金の性質を持つ保険を数万円かけている
上記の理由から、我が家の適正な貯金額は上記のように落ち着きました。
家庭やその人の身の回りの状況によって、適正な貯金額は変わってきます。一般的な貯金額の目安や保険料、ライフスタイルも考慮しながら、適正な貯金額を見つけていきましょう。
まとめ:出費額を知って無理のない貯金をするのがコツ!
貯金額は家庭の状況によって違うものです。
まずは出費額を把握して、いくらくらいが無理をせずに毎月できる適正な貯金額であるのかを知りましょう。
わたしの場合は何度か保険の契約内容が変わって出費が安定しなかったこともあり、適正な貯金額は2年くらいでやっとつかめました。
みなさんも思考錯誤して、ライフスタイルに合った金額を見つけていってくださいね。
楽しく貯金ができますように!