公的制度

標準報酬月額とは?調べ方は?手取り15万円のOLの例を見ながら分かりやすく解説します。

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この記事の内容

よく見かける「標準報酬月額」について解説!

「どんなものか」や「調べ方」などが分かる🙌

年金や傷病手当金など、公的な制度について調べている時によく見かけるのが「標準報酬月額」という言葉。

でも、そもそもこの標準報酬月額が一体何なのかがよく分からないと、計算が出来ませんよね。

私も標準報酬月額の壁にぶち当たりました…。

そこでこの記事では、標準報酬月額とは何かを、手取り15万円の私の例を出しながら、分かりやすく解説していきます。

この記事を読むことで、標準報酬月額とはどんなものかが分かり各種制度を使った時のリアルな金額が計算しやすくなりますよ。

細かい部分は各健康保険組合によって異なりますが、私は協会けんぽに加入しているOLのため、記事の内容は協会けんぽの情報が中心となっています。

標準報酬月額とは

まず標準報酬月額とは、ざっくりと言えば

毎年4月から6月の3か月間の給料を平均して決められた、お給料の区分

のことです。

例えば私なら、4月から6月の総支給額は60万円。

これを平均すると20万円となり、標準報酬月額の区分に当てはめると、

  • 標準報酬月額:20万円
  • 健康保険等級:17等級
  • 厚生年金保険等級:14等級

となります。

標準報酬月額は何に使われるのか

標準報酬月額は何に使われるのかと言うと、おもに

  • 税金(社会保険料)の計算
  • 各種制度(年金、傷病手当金など)の金額の計算

などに利用されます。

税金(社会保険料)の計算

私たち会社員は、毎月お給料から税金が天引きされていますよね。

この中にある、

  • 厚生年金
  • 健康保険
  • 介護保険

の3つの税金(どれも社会保険料の仲間です)は、標準報酬月額を元に計算されています。

税金が天引きされていることは知っていましたが、なぜこの金額になっているのかなんて気にしたことはありませんでした。きちんと標準報酬月額の区分に合わせて計算されていたんですね。

年金や制度の金額の計算

標準報酬月額は、年金や傷病手当金、育児休業給付など、各種制度の金額の計算にも利用されます。

例えば以下の年金や制度では、標準報酬月額をもとに計算します。

  • 老後の年金
  • 傷病手当金
  • 労災で休業した時の給付金
  • 育児休業中の給付金

どの制度も頻繁に使うものではありませんが、いざという時に、自分を助けてくれる制度です。

標準報酬月額が上がると支払う保険料は多くなりますが、裏を返せば、これらの年金や制度を利用する時に、受け取れる金額も多くなるということになります。

標準報酬月額が決まるタイミング

前述のとおり、標準報酬月額が決まるタイミングは基本的に毎年4月から6月となっています。

ですが、お給料に大幅な増減があったり、育児休業などから復帰したりした時にも、標準報酬月額が見直されます。

定時決定(毎年4月〜6月)

標準報酬月額は基本的に毎年4月から6月の3か月間のお給料を平均して決まります。

これを「定時決定」と呼んでいます。

通常はこの「定時決定」で標準報酬月額が決まります。

随時改定

4月から6月に関係なく、お給料に大きな変更があった場合にも、標準報酬月額が見直されます。

このタイミングを「随時改定」と呼んでいます。

「お給料に大きな変更があった場合」とは、具体的には

連続した3か月間のお給料の平均額が、標準報酬月額の表に当てはめて、2等級以上差が出る時

と定義されています。

昇給や役職についた時、パートから正社員になった時などに、お給料が大きく変動して、随時改定の対象になることがあります。

育児休業等終了時改定

育児休業などから復帰した際にも、標準報酬月額が見直されます。

例えば育児休業明けでは、具体的には

育児休業が終わってから3か月間のお給料の平均額が、標準報酬月額の表に当てはめて、育児休業前と1等級以上の差が出る時

に、標準報酬月額が見直されます。

育児休業明けは、時短で勤務する方も多いですよね。時短で勤務すると、育児休業前よりお給料が下がって、標準報酬月額も下がる可能性があります。

標準報酬月額の対象となるもの・対象外のもの

お給料でもらった金額のうち、標準報酬月額の対象となるのは総支給額です。

手取りではありません。

さらに言えば、以下のような「労働に対するお給料」が標準報酬月額の対象になります。

標準報酬月額の対象の例

  • 基本給
  • 役職手当
  • 勤務地手当
  • 家族手当
  • 通勤手当
  • 住宅手当
  • 残業手当

現金支給でなくても、現物で支給されている「通勤のための定期券」「回数券」なども、標準報酬月額の対象になります。

そしてお給料の中でも、以下のような項目は標準報酬月額の対象外です。

標準報酬月額の対象外の例

  • 見舞金
  • 慶弔金
  • 年金
  • 出張手当
  • 傷病手当金
  • 労災保険の休業補償給付

イメージとしては、労働に対する報酬が標準報酬月額の対象になる感じですね。

標準報酬月額の調べ方

標準報酬月額の調べ方は主に3つあります。

1.ねんきん定期便の標準報酬月額欄で確認

ねんきん定期便は会社員や国保に加入している方などに、毎年送られてくる書類。

基本的には誕生月に送られてきます。(1日生まれの方は誕生月の前日。)

この年金定期便には標準報酬月額の欄があるため、ここをチェックすれば、自分の標準報酬月額がすぐに分かります。

2.4月から6月のお給料の平均額を、標準報酬月額の表に当てはめる

4月から6月の給与明細が手元にあれば、自分で計算して調べることができます。

手順は以下のとおり。

  1. 4月から6月のお給料の平均額を計算
  2. 健康保険組合の標準報酬月額表を用意
  3. ➁で用意した標準報酬月額表に、➀で計算したお給料の平均額を当てはめて調べる

例えばお給料が

  • 4月:21万円
  • 5月:19万円
  • 6月:20万円

だとしたら、3か月のお給料の平均額は20万円になります。

次に、加入している健康保険組合の標準報酬月額表を検索して調べます。

私が加入している全国保険協会(協会けんぽ)では、都道府県によって標準報酬月額表が異なります。住んでいる地域の標準報酬月額表を用意しましょう。

標準報酬月額表を用意したら、➀で割り出した自分のお給料の平均額を当てはめます。

例えば、標準報酬月額表に当てはめると以下のようになります。

【公的制度】標準報酬月額表の見方ー3か月の平均から割り出す方法-min

標準報酬月額表に、3か月のお給料の平均額を当てはめてみました。出展:標準報酬月額表(協会けんぽ)

4月~6月のお給料の平均額が20万円の場合、「報酬月額」が20万円に該当する行に当てはめると、

  • 標準報酬月額:20万円
  • 健康保険等級:17等級
  • 厚生年金保険等級:14等級

となります。

3.給与明細の健康保険料・厚生年金保険料から割り出す

「4月から6月の給与明細が全て揃わないけど、それ以外の月の給与明細を持っている」という場合は、給与明細に記載された健康保険料・厚生年金保険料から、標準報酬月額の表を使って割り出すことも出来ます。

手順は以下のとおり。

  1. 健康保険組合の標準報酬月額表を用意
  2. 給与明細に記載された健康保険料・厚生年金保険料が記載されている行を、標準報酬月額表から探す

まず、加入している健康保険組合の標準報酬月額表を用意します。

そして給与明細に記載された健康保険料と厚生年金保険料が記載されている行を、標準報酬月額表で探します。

例えば給与明細の健康保険料が9,790円、厚生年金保険料が18,300円と記載されていたとしましょう。

標準報酬月額表でこの金額を調べると、以下のようになります。

【公的制度】標準報酬月額表の見方ー健康保険料、厚生保険料から割り出す方法-min

標準報酬月額表から、健康保険料が9,790円、厚生年金保険料が18,300円の行を探します。出展:標準報酬月額表(協会けんぽ)

この場合は

  • 標準報酬月額:20万円
  • 健康保険等級:17等級
  • 厚生年金保険等級:14等級

となります。

標準報酬月額表は毎年異なります。標準報酬月額表を使って調べる場合は、手元にある給与明細と、標準報酬月額表の年が同じであることを確認してくださいね。

まとめ:標準報酬月額が分かればシュミレーションがしやすくなる

お金のシミュレーションをしておくのは大切なこと。

その際に、標準報酬月額は欠かせません。

標準報酬月額が分かれば、

  • 育児休業中にもらえるお金
  • 将来もらえる年金額

などを計算できるようになり、より具体的に、お金のシミュレーションがしやすくなりますよ。

普段はあまり意識しませんが、いざという時にもらえる給付金では、標準報酬月額が関係してくることも多いです。ぜひ自分の標準報酬月額を把握しておきましょう✨

以上、「標準報酬月額とは?調べ方は?手取り15万円のOLの例を見ながら分かりやすく解説します。」の内容でした。

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