家計簿のことを調べていると、よく目にするのが「袋分け家計簿」。
でも、
- 袋分け家計簿ってなんだろう?
- 袋分け家計簿のイメージはなんとなく沸くけど、やり方がよく分からないなぁ
と、疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
実は袋分け家計簿はルールがとってもシンプル。
なのでまだ家計管理に慣れていない方や、赤字家計で予算内に収めたい方にとって使いやすい家計管理の方法です。
もちろん家計管理に慣れている方も使える方法ですよ~!
そこで、この記事では
私が実際にしている、袋分け家計簿のやり方
を解説していきます。
この記事を読むことで袋分け家計簿のやり方が分かり、家計管理がもっとラクになりますよ。
Contents
袋分け家計簿とは
袋分け家計簿とは、その名の通り「袋を項目ごとに分けてお金を管理する方法」です。
例えば私の場合、1か月分の予算を項目ごとに分けて袋に入れています。
袋分け家計簿の項目分けの例
- 固定費:16万
- 貯金:6万
- 食費:3万円
- 日用品:1万円
- 交際費:1万円
- 予備:1万円
項目ごとに予算を分けて、それぞれの袋に入れておきます。
そしてお金を使ったら、該当の項目の袋からお金を抜き取るだけです。
袋の中のお金でやりくり出来ればOK!すごくシンプルかつ簡単なルールですよね!
袋分け家計簿のやり方
それではもう少し詳しく、袋分け家計簿のやり方を見ていきましょう。
袋分け家計簿は、主に以下の4つのステップで進めていきます。
- 袋分けの項目を決める
- ポーチにお金を入れる
- お金を使ったら袋からお金を取り出す
- 締め日に袋の中のお金を計算
1.袋分けの項目を決める
まず袋に分けるにあたって、項目を決めます。
上記の通り、私は
- 固定費
- 貯金
- 食費
- 日用品
- 雑費
に分けています。
中には税金や特別費などの袋を用意する方もいらっしゃるみたいですよ!
私はズボラであまりたくさんの袋を用意したくなかったため(笑)、頻繁に使う袋は、日々変動する「食費」と「日用品代」だけにしています。
あとは万が一の出費の時のために、雑費として5,000円~10,000円を入れている程度です。
※この雑費は2万円ほどになったらそれ以降は入れていません。
固定費は、主に住宅ローンや水光熱費、保険料など、毎月出費があって、なおかつある程度金額が分かっているものをあらかじめ合算したものです。
固定費は大きな変動はないので、あえて合算していますが、気になる方は住宅ローン、水光熱費などの項目で袋に分けても良いと思います(*'-')
2.ポーチにお金を入れる
項目を決めたら、ポーチや袋に、項目ごとにお金を入れます。
ポーチは100均で売っているファスナーケースがおすすめ。
紙の封筒でも代用はできますが、透明な方が、中を確認しやすくて使いやすいですよ。
また、透明なジッパー袋でも仕分けは十分可能ですが、丈夫さから言っても、ファスナーケースに軍配が上がります。
ダイソーやセリアなどの100均には、可愛いファスナーケースがたくさん置いてあります。気分の上がるファスナーケースを見つけてください♪
3.お金を使ったら袋からお金を取り出す
袋に振り分けたお金を、それぞれ指定の場所へ移します。
固定費、貯金用のお金→口座へ移動
固定費は引き落としがかかる口座に移動し、貯金用のお金は貯金用口座へ移します。
ワンポイント
利用する口座がいくつもあると、袋の数が多くなり、お金を移動するのが億劫になります。なので引き落とし口座はなるべく統一するのがオススメ。口座の数が少なければ手間も少なくなるし、口座の管理もしやすくなりますよ☺
食費、日用品代→使ったらお金を出す
食費と日用品代は、お金を使ったら、袋の中からお金を出すようにしています。
例えばスーパーで買い物をした時は食費の袋から、ドラッグストアで日用品を買った時は日用品の袋からといった具合に、該当の項目の袋からお金を出すようにします。
ちなみに、お店で支払いをするときに、この袋から直接支払うとラクなのでオススメ。
ただ、100均のポーチからお金を出すのには少し抵抗もありますよね。
そういう場合は、レシートを保管しておいて、後で使った金額の分だけ袋の中から取り出すやり方でもOKです。
雑費→予備費として保管
突然出費があった時のため、予備費として月5,000円~10,000円をよけています。
この予備費は滅多に使うことがありません。
あるとすれば町内会費くらいです。
雑費は2万円程度が貯まったら、それ以降は補充せず、貯金に回しています。
4.締め日に袋の中のお金を計算
締め日になったら、袋の中のお金を数えます。
余った分は貯金にまわしてもいいし、来月の予算にプラスアルファでも良いでしょう。
食費が余ったら、外食をしてプチ贅沢をするのも夢があっていいですね。
足りなかった場合は、予算が少なすぎたり、たくさん使ってしまったり、予算をオーバーしてしまった理由が何かしらあるはず。
その理由を考えて、次の予算管理に活かしていきましょう。
カード払いがある時
カード払いがある時も、袋の中から使った分のお金を取り出しておきましょう。
例えばスーパーで買い物をして、5,000円をクレジットカードで支払ったら、食費の袋から5,000円を取り出して、クレジットカード用の口座に移動します。
こうすることできちんと食費の予算から支払いができますし、クレジットカードの引き落とし口座にお金を入れ忘れるのを防ぐこともできますよ。
袋分け家計簿のメリット
シンプルなルールで、あまり深く考えなくても実践しやすい袋分け家計簿。
実際にやってみて感じたメリットは、以下の3つです。
残金が分かって計画を立てやすくなる
袋分け家計簿の最大のメリットは、残金が見える化されて一目で分かること。
袋分け家計簿では、袋の中のお金がシンプルに「今使えるお金」なので、計画が立てやすくなります。
例えば残金が少なくなれば、「今月は買い物を控えよう」とか、逆にちょっと余っているようであれば「今度の日曜日は外食にしようかな」など、予算に合わせた計画を立てやすくなります。
予算内で管理する力が身につく
袋分け家計簿は嫌でも予算が分かってしまうので、予算をオーバーしそうになれば、必然的にあれこれ考えてお金を使うようになります。
なので予算内に収めるためのお金の使い方や習慣が身に付くのもメリットと言えます。
例えば今月の食費がオーバーしそうなら、「なぜオーバーしそうなのか」とか、「どうしたら食費を抑えられるのか」を考えますよね。
もしかしたら今月は仕事が忙しくて、仕事帰りのコンビニ通いが多かったから、食費をオーバーしそうなのかもしれません。
であれば、
- 繁忙期は休みの日に作り置きをしておく
- 冷凍食品を買いだめしておく
といった、今後の対策も考えやすくなります。
また、「そういえば明後日は土曜日で卵が特売だ!卵ともやしを使ったおかずで、予算内で乗り切ろう!」といった、お金の使い方を具体的に考えることもできます。
予算が足りなくなること自体はつらいですが、そこからあれこれ考えることで、お金の使い方や習慣が身につくのは大きなメリットと言えますね。
何にいくらくらい使っているのかが把握できるようになる
袋分け家計簿を続けていると、予算の感覚が身に付いてきて、毎月(毎週)、各項目にいくら使っているのかが把握できるようになるのもメリット。
こういった感覚が身に付くと、お金の計画が立てやすくなりますし、「今月はたくさん使ったけど、何に使ったんだろう…?」という反省をして、次に活かしやすくなります。
何にいくら使っているのかが分かると、毎月の家計管理がもっとやりやすくなります。予算内でやりくり出来るようになれば、家計簿を手放すことも出来るかもしれませんよ。
袋分け家計簿のデメリット
逆に、袋分け家計簿をしていて「これはちょっと…」と思うデメリットも2つありました。
こちらも合わせて見ておきましょう。
お金を移動するのが面倒
袋分け家計簿では、使ったお金を袋から抜く作業が発生します。
この作業が、ズボラな私にとってはとても面倒に感じました。
買い物をする度に袋から抜くのはさすがに面倒なので、レシートを保管しておいて、1週間や1か月など、決まったタイミングで合計額を計算して、その金額を抜くのがラクでオススメ。
また、細かい金額まできちんと移そうと思うと、小銭をたくさん用意しなければならなくなってきて、さらに面倒です。
金額は例えば3,256円なら→3,300円に切り上げるなど、あまり細かくない金額でお金を移した方が、億劫さがなくなって続けやすくなります。
私はズボラだから、あまりきっちりやると家計管理が嫌になってしまうんですよね…。継続するためには、あまりギチギチに考えずに、袋分け家計簿と向き合うのが良いなぁと感じます。
袋から直接支払いをするのが恥ずかしい
お金を袋から出す作業が面倒になってきたので、一時期、袋から直接支払いをしていました。
この方法はすごくラクなのですが、正直なところ、100均のファスナーケースからお金を支払うのは少し恥ずかしいんですよね。笑
また、この袋分けのポーチがある分、少しだけ荷物もかさばります。
袋から直接支払うのは本当にラク。その後にお金の移動をしなくても良いから。でも100均のポーチから支払うことに抵抗がある方にとっては、これも大きなデメリットになりますね…。
袋分け家計簿のポイント
デメリットもあるものの、シンプルで分かりやすくて、家計管理がしやすくなる「袋分け家計簿」。
さらにうまく家計管理に活かすポイントは、
予算を定期的に見直して、適正額で運用すること
です。
例えば食費を月5万円に設定したとしますよね。
この金額が適切な金額であればいいですが、もし家計に対して明らかに大きい金額であれば、いくらこの予算内に収めても、家計はきっと厳しいままです。
かといって、食費を1万円にしてしまうと、今度はかなり切り詰めなくてはいけない状況になって、精神的なストレスになりかねません。
こういった理由から、袋分け家計簿は
- 予算の定期的な見直し
- 適正額での運用
が大切と言えます。
家計簿も併用しつつ、少しずつ予算を減らしてみて、「努力すればこれだけの金額でいけそう!」というラインを見つけてみてください。
まとめ:袋分け家計簿は予算が見えて家計管理がしやすくなる!
袋分け家計簿は、お金を移す作業が少し面倒に感じるかもしれません。
ですが残金が見える化されることで、予算が分かりやすくなり、
- 無駄遣いが減る
- 自分のお金の使い方の傾向が分かる
などのメリットもあります。
シンプルに「予算内に収めることができれば良い」家計管理方法なので、家計簿が苦手な方でも取り組みやすいですよ。
袋分け家計簿を取り入れて、まずは予算内に収めることを目標に頑張ってみましょう♪
以上、「家計簿の袋分けのやり方を公開!項目は?実際にやって感じたメリット・デメリットも解説。」の内容でした。