銀行を分けて使っていると管理が面倒…。でもお金を分けて管理したいし、どうにかラクに複数の口座を運用できないかな…?
家計管理をしていると目的や用途別にお金を分けたいことってありますよね。
私の場合はどんとまとまったお金があると気が大きくなって使ってしまうので、「これは〇〇用のお金」「これは△△用のお金」と仕分けすることが絶対に必要です。
そうやって口座を分けていましたが、口座を分けていると、通帳の数が多くなるし、オンラインにしたらIDとパスワードの管理が面倒だし、いちいち銀行に入金しに行くのも面倒だし…。
ズボラさんには耐え難い苦痛だったのです…。
そこで目を付けたのが、住信SBIネット銀行の「目的別口座」。
この目的別口座を使えば、住信SBIネット銀行の中に複数の口座を持てて、なおかつ実際に管理するのは住信SBIネット銀行だけで良いという、夢のような運用が実現できました。
ただし、口座を複数持てるとは言っても、実際は仮想の口座なので出来ないこともありました。
そこでこの記事では、
- 住信SBIネット銀行の目的別口座とは?
- 目的別口座で出来ること
- 目的別口座で出来ないこと
について解説していきます。
この記事を読むことで、銀行口座を少なくしつつもお金を用途ごとに仕分けできて、家計管理がラクになりますよ。
シンプルイズザベスト!家計管理や口座の管理が面倒…というズボラさんこそ、目的別口座をフル活用してラクして家計管理しましょう🙌
住信SBIネット銀行の目的別口座とは?
そもそも目的別口座って何?
住信SBIネット銀行の目的別口座とは、住信SBIネット銀行内に仮想の口座を作って、目的別に資金を管理できるサービスです。
利用は無料です。特別な申請なども必要なく、住信SBIネット銀行の口座を持っていれば、誰でも目的別口座を作ることが出来ます。
この目的別口座を使ってどうお金を管理するかは人によってさまざま。
私は15年以上住信SBIネット銀行の目的別口座を使い、いろんな方法を試してきました。
例えば貯金を目的別に使い分けるという使い方👇
貯金を目的別に分ける
- 冠婚葬祭貯金
- マイカー貯金
- 子ども貯金
- マイホーム貯金
- 海外旅行貯金
また、家計のお金の予算取りで目的別に使い分けることも出来ます👇(2024年現在はこの使い方に落ち着きました。)
家計の予算取り
- 特別費
- 生活費補填
- ふるさと納税
- 大型出費
どう運用するかは人によって変わりますが、いずれの場合も口座の中のお金をさらに項目ごとに細分化できるので、お金の管理がしやすくなります。
お金を用途ごとに分けられるのか。で、使ってみてどうだったの?
目的別口座を使って良かったことは2つあります。
実際に目的別口座を使ってみて良かったなぁと思ったことは以下の2つです。
- 細分化してお金を管理できる→無駄遣い抑制になった
- 口座の管理が楽になった
ここからは目的別口座を実際に使って良かったことをお話していきますね。
目的別口座を使うメリット①:細分化してお金を管理できる→無駄遣い抑制
目的別口座を使って良かったことの1つ目は、お金を細分化することで無駄遣いが減ったことです。
お金ってひとつにまとめて管理していると多く見えがちなのですが、必要な用途に分けて見てみると、意外と少ないんですよね。
実際に私は貯蓄用の口座にどーんと100万円があった時、貯金がたくさんある気がして、「このくらいなら使って良いか~。だって100万円あるしね!」と深く考えることなく買い物していました。
でも目的別口座を使ってこの100万円を細分化してみると、それぞれの項目では50万円、30万円、20万円…というように、意外と少ないことが判明。
そのおかげで買う前にブレーキが掛かるようになりました。
「あー…意外とお金ないんだったなー…」と心が痛んで、あってもなくても良いモノは買わなくなり(笑)結果的に家計の赤字が軽減されました。
目的別口座を使うことで、
- 今あるお金が
- どの項目に対して
- いくらあるのか
を把握できること。
また、それによって、気が大きくなって無駄遣いをしてしまうのを防げるのは、目的別口座を使って感じた大きなメリットの1つです。
目的別口座を使うメリット②:口座の管理がラク
目的別口座を使って良かったことの2つ目は、銀行口座の管理がラクになったこと。
目的別口座は契約自体は住信SBIネット銀行ひとつだけで、その住信SBIネット銀行の中に仮想の口座を用意しているサービスです。なので実際に持っている口座は住信SBIネット銀行ひとつだけです。
契約している銀行の数が少ないっていうのは、地味だけど家計の管理上、大きなメリットがあります。
私はまだ目的別口座を知らなくて、貯金を用途別に4つの口座に分けて管理していた時期がありました。
分け方は①将来の貯金、②ごほうび貯金、③マイカー貯金、➃生命保険用貯金だったのですが、これらを銀行ごとに分けていたんですね。(ちなみに給与口座用、ネットオークション用の口座も持っていて、ピーク時は合計で10個の銀行口座を保有していました…。)
こうやって分けるとその口座の残高=その項目の貯金額とシンプルに分かる反面、管理と運用がとにかく面倒でした。
例えばですが、
- 毎月4つの銀行にお金を入金しに行かなければいけない。
- 通帳が4冊もあってかさばる。
- オンライン口座に切り替えるとIDとパスワードが増えて面倒。
- 細分化は出来たものの、合計でいくらあるのかがパッと分からない。(細分化もしたいし、その一方で合計額も知りたいワガママなんです…。)
といったことです。
こうなるとお金の管理が複雑で面倒になってきます。
「毎月銀行をハシゴするの面倒…」「なんでこんなに分けないといけないの…(←自分で勝手にやってるのに)」と感じ、あまりお金の管理をしなくなりました。
そして口座の残高がいくらあるのかよく把握しないままお金を使ってしまい、結果的に赤字家計…ということが続きました。
こんな感じで複数の口座を使うことにウンザリしていたので、住信SBIネット銀行で目的別口座を知った時は感動モノです。
「住信SBIネット銀行だけで完結できるなんてーーーーー!!!!(´;ω;`)」と歓喜したことを覚えています。笑
必要なところは細分化しつつ、それでいてシンプル。目的別口座を使えば、この細分化とシンプル化を同時に出来るのが素晴らしいところです👏
目的別口座で出来ること
目的別口座がどんなものか分かった。それっていくつ作れるの?どんなことが出来るの?
ではここからは、住信SBIネット銀行の機能について解説していきますね。
目的別口座はお金を仕分けできるのが主な機能。
ですが意外と設定項目が細かくて、知っておくと便利な機能もあります。
ここからは目的別口座の機能について解説していきます。
目的別口座の機能①:10個まで作成可能
目的別口座は10個まで作成できます。
代表口座と合わせると、合計で11個の用途でお金を分けることが出来ます。
以前は5個までだったのですが、なんと10個までに拡充されました。
目的別口座の機能②:目標の金額・期日を設定可能
目的別口座は、口座ごとに細かい設定が出来ます。
目的別口座で設定できる項目
- 目的別口座の名前
- 目標の金額
- 期日
- アイコン
口座に名前を付けられるから、何に対するお金なのかが一目瞭然ですよね。
さらに目標の金額を設定すると、達成度がパーセンテージで示されます。
このパーセンテージの表示が意外と便利。
「いつまでにいくら貯めなければいけない」という目標が数値化されて具体的になるし、あとどれくらい貯めなければいけないかが分かるので、モチベーションが意外と維持できました。
もちろん目標の金額や期日を決めずに利用することも出来ます。
私の場合、「貯める」ことを目的として使っている口座は目標金額を設定することもありましたが、「予算取り」を目的として使っている現在は、目標や金額を決めていません。
目的別口座の機能③:メモを残せる
住信SBIネット銀行では、移動した取り引きにメモ(全角15文字以内)を残せる機能があります。
そして目的別口座でもメモを残すことが出来ます。
このメモを残しておくと、お金の管理や振り返りがしやすくなるので便利。
例えば取り引き内容をパッと見た時に、「〇万円を移動してるけど、なんで移動したんだっけ…?」と思ったことがありました。
「この間の結婚式の費用、冠婚葬祭用の貯金から移動したっけ…?」「この7,000円って何に使ったんだろう…?」と、ド忘れしたりとか。
家計簿、明細、購入履歴などを見ればたいてい分かるのですが、調べるのに時間がかかって面倒なんですよね…。とにかく面倒なことはしたくないのです。
何に使っているのかが分からなかったり、思い出せなかったりするとモヤモヤしちゃうんですよね。あとの自分がラクになると思って、必要に応じてメモを残すようにしています。
目的別口座の機能➃:目的別口座に自動で振替できる
目的別口座はここまででもかなり使いやすいのですが、本当に神ってるーーーーー!!!!!と感動したのが、目的別口座に自動で振り替えが出来ること。
どういうことかと言うと、目的別口座って代表口座とやり取りするのですが、これが以前は手動でやり取りしなければいけなかったんですね。
例えば「毎月マイカー貯金用の目的別口座に1万円を積み立てる」という使い方をしたい時、代表口座→目的別口座に振り替える作業を、毎月、自分で、操作しなければいけませんでした。
これが用途別に「結婚資金用」「コンタクトレンズ用」と貯金口座を分けていると、目的別口座の数だけ手作業が発生して面倒だったんです。(それでも銀行をハシゴするよりはよっぽどマシですが🥺)
ですが2021年に自動振替機能が実装され、決まった金額を、決まった目的別口座に、自動で振り替えられるようになりました。
今まで手動で振り替えしていたので、自動で出来るようになった時はビックリしました…!!これで強制的に貯金する環境が作れますね。
目的別口座で出来ないこと
目的別口座って便利そうなんだけど、出来ないことってあるの?
目的別口座はあくまで仮想の口座というか、住信SBIネット銀行内の箱に近いイメージです。その特性ゆえに出来ないこともあります。
住信SBIネット銀行の目的別口座は、あくまで住信SBIネット銀行内の仮想の口座です。
口座という名前は付いているものの、それぞれの目的別口座に支店や口座番号などは割り当てられません。
この特性ゆえに、目的別口座では出来ないこともあります。
ここからは、住信SBIネット銀行の目的別口座で出来ないことを解説していきます。
目的別口座で出来ないこと①:ATMから直接の入金・出金
目的別口座では、ATMから直接入金・出金をすることが出来ません。
目的別口座とお金のやり取りが出来るのは代表口座のみです。
なのでこんなケース👇では、代表口座を経由する必要があります。
代表口座を経由しなければ出来ないこと
- ATMから入金したお金を目的別口座に移したい時
- 目的別口座のお金を出金したい時
ただし、目的別口座間での振り替えは可能です。
例えば私は一時期、目的別口座を以下のように分けて運用していました。
- 将来用の貯金
- 車の貯金
- 冠婚葬祭
- お小遣い
- コンタクトレンズ代
今月ちょっと厳しいな~と思った時、コンタクトレンズ代に少し余裕があったので、コンタクトレンズ代の積み立て分をお小遣い用の口座にちょこっと拝借しました。
こういった目的別口座間でのやりとりは代表口座を介さずに行えます。
ATMから直接入金・出金できないのは不便ですが、目的別口座間で資金を移動できるのはありがたいですね。
目的別口座で出来ないこと②:引き落とし
目的別口座で出来ないこととして、引き落とし口座に指定できないことも挙げられます。
引き落とし口座に指定できるのは代表口座のみ。
なので目的別口座のお金を引き落としに当てたい場合は、一度代表口座にお金を移動する必要があります。
これは面倒だったので、実際に使ってみてガッカリしました。
ただ、目的別口座のような仮想の口座から直接引き落としできる銀行がないか調べてみたのですが…他の銀行でも類似のサービスはあった(※GMOあおぞらネット銀行の「つかいわけ口座」ですね)ものの、引き落としまで出来る銀行はありませんでした。
本当は目的別口座から引き落としされるとラクなのですが…仮想の口座という特性上、これは仕方ないですね。
目的別口座で出来ないこと③:振り込み
目的別口座では、振り込みの機能は一切使えません。
こちらから振り込むことも、振り込んでもらうことも、です。
振り込みが出来ないのも、仮想の口座という特性ゆえですね。
自分の口座内でやりとりは出来るけど、他の口座とはやりとり出来ない…というイメージだね。
目的別口座の活用方法
上記で解説したように、目的別口座は資金を分けるのに便利ですが、口座情報が割り当てられないゆえの制限もあります。
それらも踏まえて、実際に私がやっていた目的別口座の使い方を紹介していきます。
目的別口座の使い方①:貯金
目的別口座の活用方法として真っ先に思い浮かぶのが貯金です。
自動で目的別口座に振り替えることが出来るので、強制的に、貯金専用の目的別口座に貯金が出来ます。
代表口座にそのお金がないので、お金がある気になってうっかり使ってしまう…ということもありません。
私が貯金を出来たのは目的別口座の存在が大きいです。貯金を目的別に管理しやすいのも良かったですが、細分化して金額が小さく見えることで、気が大きくなって使いすぎることがなくなりました。
目的別口座の使い方②:積み立て
目的別口座はたまにしか出費がないけど、費用がかさむモノの積み立てにもオススメ。
例えばですが、私はコンタクトレンズの購入費用を「コンタクトレンズ積み立て」として目的別口座を使用していました。
コンタクトレンズってまとめ買いだと安くなるのですが、半年分まとめ買いすると15,000円近くの出費になって痛手だったんですよね。
なので毎月3,000円を積み立てるようにしました。
日用品に限らず、特別費や「費用が高くつきやすい特定のモノ」は目的別口座を使って貯めていくのがオススメです。
例えば
- 年払いの保険料
- 自動車税・固定資産税
- 海外旅行の資金
- ライブ代の積み立て
- パソコンの購入費用
などを目的別口座で積み立てていくと、貯まった貯金がいくらあるか、目標まであといくらかが分かりやすくなります。
目的別口座の使い方③:予算取り
目的別口座は「貯める」方に考えやすいですが、実は「予算を取っておく」口座としても使いやすいです。
私は最初は目的別口座を「貯金用」として使っていましたが、「予算用」にした方が家計管理がしやすかったので、今は「予算用」としての使い方が主になっています。
実際の私の目的別口座の予算取りは以下のとおりです👇
目的別口座で予算取り
- 特別費
- 生活費補填
- ふるさと納税
- 大型出費
本当はこれらのお金を毎月コツコツ貯めたかったのですが…積み立てる余裕がないので、ボーナスが出たらこれらの目的別口座にお金を仕分けています。
そして使ったら使った分だけ、代表口座に移しています。
例えば私の場合、年払いの保険料を「特別費」に計上しています。
この保険料がクレジットカードで引き落とされたら、「特別費」の目的別口座から→代表口座にお金を移しています。
このやり方が私には合っていたようで、本当に無駄遣いが減りました。
これらの項目って合わせると何十万にもなって、ぱっと見はお金の余裕があるように見えるんですよね。
そしてお金を使ってしまい、気付くと口座がすっからかん事件が何度かありました。
ですがいずれ出るであろうお金を目的別に口座に振り分けておくことで、「〇円はいずれ出てしまうお金だ!これは使ってはいけない!😱」と認識できるようになり、無駄遣いが減りました。
予算取りの重要性を改めて認識させられました。目的別口座で細分化して、お金に「あなたは〇〇用ですよ」とラベリングしてあげる感じですね。
「気付くと口座がすっからかんになっているけど、理由が分からない…」という方は、目的別口座で予算取りする方法を試してみるのがオススメです🤗
👉ちなみに…
目的別口座を使った予算管理の方法は長くなってしまったので以下の記事で紹介しています👇
まとめ:目的別口座でお金の管理がもっと分かりやすくなる!
目的別口座を使うと、お金を目的別で細分化することが出来て、管理しやすくなります。
住信SBIネット銀行ひとつあれば全部で11通り(代表口座1コ+目的別口座10コ)の振り分けが出来るので、自分のお金の感覚に合わせて色々な使い方が出来ますよ。
私は予算取り用の口座として使うことで、無駄遣いを減らすことが出来ました。機能から見ると貯金用、積み立て用としても使えるので、色々試して、自分に合った使い方を見付けていきましょう🙌
以上、「【銀行口座のスリム化】「目的別口座」で口座管理がラクになった!利用歴15年のOLが使い方やメリットを解説。」の内容でした。
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ズボラOLがなんとか赤字軽減(`・ω・)要となったのは住信SBIネット銀行でした。家計のシンプル化と自動化を同時に叶えてくれる住信SBIネット銀行について解説しています。